有事法制案に反対を

尾関:今国会で審議されている「有事法制」案は、海外にいる自衛隊が攻撃されれば有事として武装攻撃が可能になります。しかも、有事になれば国民の自由と権利を制限し、戦争協力を拒否すると犯罪になります。加えて、有事事態を決めるのは、首相であり、首相の権限によって地方自治体も強制的に協力させられます。それだけに全国の自治体の慎重審議を求める声が広がっています。

 平和都市宣言をした足利市の長として有事法制案に反対する意思がありますか。

市長:有事に備えて何らかの法整備は必要と同時に法整備に当たっては憲法の保障する国民の基本的人権への配慮を図るのは当然です。現段階では不明確な部分もあり、国会で審議中なので自治体としての具体的なコメントは差し控えたい。

尾関:慎重審議が必要と考えているのか

市長:慎重審議が必要であります。

尾関:国への働きかけはどうか

市長:慎重に検討します。

重ねて介護保険の減免を求める

尾関:2000年3月までの公的介護は、負担能力に応じたもので低所得者も安心してサービスを受けられました。それが、介護保険法によって負担能力を無視したサービスに応じた負担になり、さまざまな矛盾が噴き出しています。経済的負担が理由でサービスを受けないのが73%、利用率は全体で39%、足利では27%です。要介護認定者でサービスを全く受けていない人が707人もいます。 介護保険料、利用料の減免は、介護給付準備基金3億9千万円を取り崩し、一般財政の繰り入れで十分な財源はあります。

@介護保険料の普通徴収率はどのくらいか。滞納者へのペナルティをおこなっているのか。

A特養ホームヘの待機者解消のために計画を見直すべきだがどうか。

B配食サービス・外出支援サービスに介護予防支援事業を利用し国・県の資金で食堂や弁当などの活用はどうか。

C低所得者への介護保険料と利用料の減免を求めます。

福祉部長:第一号被保険者介護保険料の普通徴収調定額は1億2,097万円収入は1億437万円。収納率は86.3%。滞納者へのペナルティは実施していない。

 特養ホームの待機者の解消は一四年と一五年の施設増設で対応。配食サービス、外出支援サービスは第二期計画策定の市民懇談会で検討をお願いしたい。 減免については、制度の根幹にかかわるので、懇談会で検討してまいりたい。

中小業者に緊急対策を

尾関:足利市は中小業者の町ですが、最近の工業統計調査でも事業所、従業員が減少続けています。なかには、ローンに手を出し多重債務に追われるなど深刻な状況です。

 そこで制度融資の延長、無担保無保証人の融資の拡大など緊急の制度が必要です。早急に気軽に相談できる窓口を設置し、解決策を一緒に考える施策が必要です。

@中小企業金融安定化特別保障制度の実績はどうか。その後の「セーフティネット保証」制度の実績は。

A小規模工事登録制度の現状は。現行50万円までを100万円に引き上げたらどうか。

B住宅リフォーム補助制度の導入を

経済部長:金融安定化特別保証枠2,983件370億円。
 セーブティネツト保証については、30件。実態は不明。
 住宅リフォーム補助制度は、財政上困難。

総務部長:小規模工事登録制度の実施状況は、231件2,750万円。
 引き上げについては、今後の状況を見て検討したい。

30人学級の実現,学校図書の充実を

尾関:ゆとりをうたい文句に完全学校五日制がはじまったというのに、先生から休日出勤や残業が増えているという悲鳴があがっています。統廃合した学校や、小学1年生から30人学級に踏み出し、順次拡大する計画をたてるべきです。

 また、学校図書の司書の配置は、全県の自治体でもすすめられています。12学級以下の小規模校にも司書を配置すべきです。

 足利市の学校図書整備費は、県下14市町村中、小学校は13番目、中学校は14番目。佐野市の二分の一という寂しい状況です。早急に学校図書整備費を引き上げるべきです。

 学童保育の現状は、施設が狭く、児童1人当たり畳1畳にも満たない施設が8箇所もあ
ります。施設への優遇措置を設ければこどもが安心してすごせる場所を確保できます。

1.30人学級を実現するのに必要な教員数や予算は。

2.司書の配置をすすめる考えは。

3.学校図書の充実を。

4.学童保育の施設を市の責任で緊急に対策を。

教育長:30人学級については、40人基準のまま小人数指導の教員配置で対応していく。

 30人学級には、小学校で63名、中学校で57名、合計120名。予算で4億2千万円の財源が必要になる。

 司書の配置については有資格者60名の配置で対応したい。

 学校図書整備費については10%増額した。

福祉部長:学童保育の適正規模について面積はありませんが、安全確保を基準に20名に1名の指導員を当てるようにした。

 運営者に実績に応じて支援しており、児童数に応じて事務費の支援もおこなっている。

 利根川を利根大関で越えるとそこは行田市.クルマで1時間足らずのところにこんなに不思議なところがあったとは..

 変ないい方だが古墳がごろごろある.丸いのや四角いの,周囲に池を持っているもの,木で囲まれているもの.写真は古墳群の中で高さが一番の丸墓山(まるはかやま)古墳.桜の季節も見事だ.

問い合わせ:埼玉県立さきたま資料館,048-559-1111
写真投稿・大西 洋(photographer)

有事法制に反対するおぜき栄子議員のとりくみ

 5月24日足利市議会として「政府に対して有事法制の反対を求める意見書提出」を各派幹事長へ申し入れを行ないました。

 各会派からは、申し入れに対して賛同できない旨の回答があり、結局無会派の長岡正幸議員と小林稔明議員の賛同を得て、3人連名で「有事法制の反対を求める意見書提出」を議長へ要望書を提出しました。

 有事法制・戦争法を許さない栃木県民連絡会(代表幹事須藤博氏)から、「有事法制の廃案を国に求める意見書提出」にたいして陳情から請願の変更に伴い、紹介議員の依頼を受け、長岡議員、小林議員と3人で紹介議員となりました。(市議会では、意見書提出請願は、初めてのことでした。)

 議会運営委員会で総務企画常任委員会に付託され、代表して趣旨説明を行ないました。

 結果は、小林稔明議員賛成、渡辺悟議員、中島保一議員、石川博康議員、黒川貫男議員、源田利雄議員、須藤昭夫議員反対で不採択となりました。

 最終本会議で、採択に賛成した議員は、おぜき栄子議員を含めて5人でした。

 その他に「福祉労働者の増員と賃金・労働条件の改善、雇用拡大を国に求める意見書採択の陳情書について」「子ども、高齢者、障害者の福祉施設・在宅サービスの不足を解消する基盤整備の充実を国に求める意見書採択の陳情書について」の2件が提出されましたが、2件とも議長預かりとなりました。

 足利の場合は、各派幹事長が全員賛成しなければ、議運に上程されない仕組みになっており議会に市民の意見が反映されにくい状態となっています。市民から出された陳情は、必ず議会に上程し、議論される仕組みに変えるべきです。

 また、討論の時間が無制限であったものが6月議会から、10分に短縮されてしまいました。十分な議論をすべき議会が議論を制限することになり、議会本来の役割が後退することになりました。

赤旗
囲碁将棋大会
9月23日(月)
9:00〜17:00
矢場川公民館にて
会費:1,000円

どなたでも
参加できます.

連絡先
日本共産党
南部地区委員会
tel:0283-55-4025

 戦争に巻き込まれるどころか,率先して戦争を仕掛けよう.協力しない国民には罰則あり.こんな法律が国会で審議されています.
 今回は,戦争体験者であり,反戦の運動を長く続けていらっしゃる上条 肇さん(足利市毛野新町,75才)より体験の手記をいただきました.後編です

 私はここでソ連の捕虜となり、長く極限のシベリア抑留を余儀なくされました。満州からシベリアへの道は生と死の紙一重の道でもありました。敗残兵約1,000人は自動小銃をつきつけられながら、わずかなパンと水を支給されポロポロの衣類をまとい灼熱の暑さの中歩き続けました。途中、暑さと飢えで次々と仲間が倒れ息絶えていっても私たちには助ける力も残っていませんでした。倒れた者たちは、川の中に足で蹴られ川面から死臭が追いかけてきます。思考は止まりただ「生きるんだ!」の思いが私の支えでした。
 死の影に脅えた行軍も半月続き、シベリア、イルクーツク地方のハバロフスク収容所に到着。辿り着いた時は三分の二の捕虜になっていました。一棟で約200人が収容され、極寒の中いつ終わるとも知れない苛酷な労働が始まりました。
 私は将校候補生であり、放送関係の仕事についていたことから「戦犯」とみなされ、石牢獄に収容されましたが、二週間で開放。
 捕虜の仕事は二交代で昼は8時から夕方6時、夜は8時から翌朝6時。私たちは夜に働きました。仕事にはノルマがあり、それでその日の食事の配給がきまります。蝦夷松を伐採して貨車に積むのが日課です。約10から15メートルの丸太ですから飢えて思うように動かない体はどうしようもありませんが、ぐずぐずしているとムチが飛んできます。
 夏は暑く冬は雪が1.5から2メートルも積もり、マイナス20から30℃の中、ただパンがほしくて働きました。パンの量は150から400グラムの差がありました。腹がへって腹がへって、へびでもかえるでも食べました。このひもじさは例えようもありません。抑留は5年に及ぴ、ナホトカから引き揚げ船で京都の舞鶴港に着いたのは昭和24年の夏になっていました。



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